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→VDT症候群(テクノストレス症)
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老視(老眼)
高血圧性網膜症
糖尿病性網膜症

 
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VDT症候群

◎VDT症候群(パソコン作業での症候群)

 VDTとはパソコンと考えて下さい。パソコンを使った作業が職場でも家庭でも多くなった現在、パソコンを使って目が疲れる、手がしびれる、肩がこる、という症状を訴える人は増えています。VDT症候群はテクノストレス症とも呼ばれています。症状が出るのは眼、首、肩、腕、手先、精神といった部分です。なおELF(極低周波)VLF(極長波)と呼ばれる電磁波にさらされることによる身体への影響も話題にはなっていますが、今のところVDT症候群の原因としては、電磁波は無視できるレベルにあるのではないか、という意見が多数です。また家庭用ゲーム機(プレイステーション、サターンなど)でもVDT症候群がおきますが、使う環境がかなりパソコンと違うので問題はややこみいってきます。

●対策:
1. 使用する機械の置き方、部屋の照明を改善する(詳細は下記)
2.1時間に10分程度の休憩をとる。手元にタイマーを置いてかならず休憩する。
3. パソコン、特にキーボードの扱いを習熟する。
4. 眼精疲労の点眼薬、ドライアイ治療の点眼薬、などの眼科治療
5.(整形外科や精神科としての治療の文献はありませんでした)

●機械の置き方:
 足の裏全体が床につくように椅子を調整。腿はほぼ水平に。椅子の背もたれが腰をに支えるように。ひじから先の腕は水平に。(つまりキーボードはひじよりも下)ひじから手のひらまでをほぼ一直線に。(手首が上に反るのはよくない)画面の上端が眼の高さと同じか、やや下になるように画面を設置する。画面と目の距離は45cm以上が目安でしょう。窓の明かりや照明が画面に映りこまないように画面の向きをかえるか、照明を工夫するのがいいでしょう。(下の図の中で文字が見えづらいのはご了承ください。アップルコンピュータ社の"Power Macintosh User's Manual"から引用しています。)



●VDTとは?
 VDTという呼び方は今やコンピュータ業界ではほとんど使われませんがVisual Display Terminalの略で、画面を持ったコンピュータ端末という意味です。コンピュータに画面がついているのが当然という現代ではVDTと呼ぶよりはコンピュータもしくはパソコンと呼んでもほぼ同じことです。画面、キーボード、マウスと使用する人の位置が大切な要素です。昔は端末機のCPUの能力が低かったので、中央の巨大なコンピュータの力を借りるという意味で「端末」という名前が使われていたのではないかと思います。

●個人的意見(南 伸也98/4/3)
 私もここ2年の間にパソコンを覚えたのですが経験的な話を少々。
1. パソコンの画面までの距離にあっためがね,もしくはコンタクトを使う。
 裸眼でよく見える方には関係ないですが、ピントがずれたままで長時間のVDT作業をすると眼精疲労の原因になります。特に中高年の方々は老眼があるため注意。
2. パソコン、キーボードの扱いに慣れる。
 ブラインドタッチ(キーボードを見ずにスムースに文字を打つこと)ができないとキーボードと画面を交互に見る羽目になり、疲れやすくなります。またパソコン自体の操作に慣れることで姿勢も自然と良くなってくるようです。ブラインドタッチに関しては練習用のソフトがいくつか出回っているようです。私はまだ出来ません...
3. アームレストやハンドレストを使う。
 手首や肘が宙に浮いていると手。肘の関節の痛みや肩こりの原因となるようです。
4. 涙を補給する目薬を使う。
 人はある対象物に集中するとまばたきが減る性質を持っています。このため画面に集中すると目が乾きやすくなります。特にコンタクトを使っている場合やドライアイのある場合はコンタクトが曇りやすくなったり目が痛くなったりすることが多くなります。

●参考文献:
 内容はアップルコンピュータ「PowerMacintosh 8500シリーズ・ユーザーズマニュアル」と文光堂「眼科診療プラクティス」#23「眼科保健医療ガイド」、同#25「眼と全身病ガイド」から引用しています。アップルコンピュータのマニュアルでは何年も前からコンピュータの使用環境について詳しいガイドが説明されていて、企業の良心的な姿勢がうかがえます。

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