ボクサーの辰吉丈一郎がかかったことがあり有名ですが、眼底の網膜に穴が開き、そこから網膜がはげる病気で、放っておくと剥離が全体に広がって数日で失明することがあります。網膜に穴があくのはいろいろの原因があります。
　事故などで目を強くぶつけたりした後に起こる可能性があります。
　老化現象もその原因の1つです。発症する人の数は少ないが恐ろしい病気です。
　強度近視の方は眼底の網膜が薄くなって穴があきやすくなるために起こる可能性が普通より高くなるようです。

　最初は眼の前に黒い蚊のようなものが飛ぶ症状から始まることが多く、少したつと視野がかけてきます。経験者に話を聞くと，黒い膜がかかったようになるそうです。治療はまず絶対安静によって剥離した網膜が元に落ち着くのを待って、穴が大きくレーザー治療だけでは治せない場合や目自体に外傷を伴っている場合などは、穴をふさぐ手術を行います。全治まで数カ月かかりますが、一般的に穴が出来てから治療までが早いと視力もある程度保たれます。老化現象からくる網膜剥離は他の人に伝染しませんが、両眼に発病することが多いので注意が必要です。予防は栄養を充分にとり眼を打撲しないこと。殊に強度近視の眼、白内障手術後の眼は衝撃に弱いので特に注意して下さい。